コンドイビーチにリゾートホテル建設計画!島民が反対する理由は何か

2019-09-19

コンドイビーチ 1

沖縄・竹富島のコンドイビーチにリゾートホテルの建設計画があり、島民と事業者が揉めに揉めている問題。

建設中止を求める署名活動まで行われ、島民だけでなく観光客もリゾートホテル建設に待ったをかけるべく、相次いで署名しているようです。

いったいなぜ、島民はこれほどまでにリゾートホテルの建設を反対しているんでしょうか?

コンドイビーチにホテルが出来たらどうなるのか?

住民が反対する理由は何か、調べてみたいと思います。

 

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コンドイビーチってどんなところ?

 

 

沖縄県石垣市竹富島。

人口およそ360人の小さな島にあるコンドイビーチは、まぶしい程の白い砂浜と透き通ったエメラルドグリーンの美しい海で人気のビーチです。

遠浅でほとんど波がないため、海水浴に絶好のポイントです。

竹富島の中で遊泳できるのはここだけ、ということで、観光客に特に人気のスポットになっているようです。

 

沖までずっと砂地なので、熱帯魚やサンゴなどを目的としたシュノーケリングには不向きということですが、とにかく美しく、潮の満ち引きで変化する光景は、のんびりと時間を過ごすのに最適な場所と言えるでしょう。

 

コンドイビーチの幻の浜

幻の浜とは海の中に現れる砂地で、沖縄の離島には何か所か存在するようです。

ただ、そのほとんどがツアーに申し込まないと行くことができません。

竹富島のコンドイビーチはその点遠浅の海なので、気軽に歩いていくことができる、というのが魅力のひとつでしょう。

 

オフシーズンともなれば、貸し切り状態で幻の浜に滞在できるようです。

写真で見ても、めちゃくちゃ綺麗!

ぜひ一度訪れてみたい、素敵な場所ですね。

 

 

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コンドイビーチのリゾートホテル建設計画について

 

今回問題になっているコンドイビーチのリゾートホテル建設計画とは、どのようなものなのでしょうか。

八重山毎日新聞によると、RJエステートという事業所が「コンドイビーチホテル」という名前のホテルをコンドイビーチ近くへ建設しようとしているようです。

【竹富】不動産会社・㈱RJ(アールジェイ)エステート(一丸秀信代表取締役社長)=那覇市=が竹富島コンドイビーチ付近で計画している「コンドイリゾートホテル(仮称)」が、早ければことし4月に着工することが25日、同社への取材で分かった。昨年12月、建築確認審査機関へ建物に関する審査を申請、現在、同機関で審査が進められている。これに対して計画に反対する住民の反発は強く、ホテル計画問題が再燃しそうだ。

同計画は、RJエステート同社が所有する約2万1000平方㍍の敷地に赤瓦木造のコテージ宿泊室24室と連棟式宿泊室5棟(23室)の計47室を予定。付帯施設としてプールも整備する。計画を公表した2014年当初の総事業費は約20億円。

同社は県から2017年1月に開発許可を受け施工業者を選定、建築確認の手続きに踏み切った。同社の関係者によると、建設計画の大きな変更はなく、町から指摘を受けた敷地境界から建物までの距離を15㍍後退させ、植栽帯を増やすなど一部変更。運営上必要な倉庫も設置する。

RJの松田孝之取締役営業部長は取材に対して「県の理解も含め開発許可が下り、建築の確認申請を出して着工するところまできている。今まで通り法律を順守して進め、基本的には景観を守りたい」と話した。住民から反対の声が上がっていることについては、「建築確認が取れたら着工する。反対が出ても進めさせてもらう。(今のところ)住民に改めて説明することは考えていない」と計画を進める姿勢を示した。

引用:八重山毎日新聞

 

コンドイビーチにホテルを建設する計画は、2010年にRJエステートが土地を取得し、「沖縄の伝統的集落での暮らしを楽しむ」をコンセプトとする宿泊施設の建設を目指して、2013年に具体的な計画に着手しました。

事業者側は、「建設計画の立案にあたっては竹富の景観と生活に溶け込む設計を心掛け、行政の指導も仰ぎながら、自然との共存を重視して取り組んでおります。」と、とくダネ!の取材に対し、島民に十分な配慮をしていることを主張しています。

 

 

コンドイビーチのリゾートホテル建設計画反対運動

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おなじく八重山毎日新聞の記事に、竹富島を守る会がホテルの建設で生活に及ぼす影響を危惧して反対していることが書かれています。

㈱RJエステート(那覇市、一丸秀信代表取締役)が進める「コンドイビーチホテル」(仮称)新築工事計画への反対決起集会(竹富島を守る会主催)が29日夜、竹富島まちなみ館で行われた。詰めかけた島民や観光客など80人は、ホテル建設が住民生活に及ぼす影響を危惧し、同社にしっかりと建設内容の説明を求めていくことを確認。同会の新田長史副会長の「ホテルは絶対造らせない」という掛け声に合わせ「頑張ろう三唱」で決意を新たにした。

決起集会では同会の阿佐伊拓会長がこれまでの経緯を報告。建築部分で当初から変更された箇所などを住民に説明するよう要求し、対話の姿勢で臨む考えを示した。

水野景敬委員が計画予定図の2階建て建物や浸透槽などを指摘。ホテル予定地がコンドイ浜に近いため、浄化槽を通った浸透水が海の水を汚染しないか問題視した。

今後、同会として▽開発を許さない意見表明板を島内各所に設置▽開発地域も含めた動植物の生態系調査▽水質汚染の影響を予測するため水質調査▽コンドイリゾートの工事関係者、従業員などの関係者、宿泊者に対する島内店舗の入店拒否▽守る会の本・準会員の募集▽県内の工事受注の可能性が高い事業者へ要請文送付▽訴訟—などの活動を展開していくことが説明され、水野委員は「工事と思われるバージ船が入ってきたら、島民全員で人間の鎖や座り込みを行いたい」と強調。続けて「あくまでも話し合いを求める態度を崩さず活動していく」と述べた。

この後、同会青年代表の内盛正基さんが「私たちの暮らしを守るため、竹富島の絆をもって開発を許さず島を守り抜くことを宣言する」と宣言文を読み上げ、参加者全員で力強く頑張ろう三唱をした。

引用:八重山毎日新聞

 

これを読むと、このリゾート計画がいかに住民に受け入れられていないかがよくわかります。

島民は訴訟も辞さない考えのようで、かなり厳しい態度で業者側との話し合いを求めているようです。

こんなに反対されているのに、無理にホテル建設を進めてもいいものなのでしょうか?

 

島民がSNSで反対運動

 

“竹富島の美しいコンドイビーチにリゾートホテルを作らないでください”

 

SNSで反対運動の動画を公開し、再生回数57万回再生を記録しています。

島唯一の玄関口である波止場では署名活動が行われ、これまでに集まった署名は21000人を超えたということです。

 

ある観光客は、「住民の方々が昔からの伝統を守って住んでいる島だから、私はこのままでいいんじゃないかな、と思ってますね。」と話していました。

また、別の観光客は、「みんな都会から旅行行く人は、割とこういう自然みたいなことを味わいたいということで来るから、あんまりこのぐらいの島でリゾートの大きなホテルはいらないんじゃないかなと思いますけどね。」と語り、島民だけでなく、訪れる観光客からも反対の声があがっているのです。

 

 

反対運動をするに至った経緯

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リゾートホテルの建設計画については、島民たちに十分な配慮をしている、という業者側。

「しかし、2015年の住民説明会では説明中に突如、本計画へ反対する旨の表明を読み上げられ、以後の進行を拒否されてしまいました。」

説明の進行を島民たちから突然拒否されたと言うのです。

 

業者側の住民への計画説明では建設理由について、

  • LCCなどにより竹富島への観光客が急増しているにもかかわらず、宿泊施設や日帰り客の休憩場所が不足
  • ビーチの利用者の更衣室やロッカー室がない。そのため、置き引きなどトラブルに巻き込まれ、竹富島の印象を悪くしている

として、島民と観光客のために役立つ宿泊休憩施設事業としています。

 

 

それに対し島民は、

「会議というか一方的にこういうことをやりたいんですと言われただけで、それに対してのこちらの質問にもちゃんとした答えが返ってこなかった。」

「こういうリゾートホテルを建てたいと。島民のために建てたいと。島民が求めてないのに、島民のためにと言われても…」

 

両者の言い分は、大きく食い違ってしまっているのです。

 

「島が望むべきものではないというのは確実に言えます。

それはなぜかというと、島に対するリスペクトがないから。

文化・歴史に対する畏敬の念がないから”うつぐみ”という言葉は成立しない。

なぜかといったら、話し合いができていないから。

で、そういった話し合えるだけの関係性もできていない。」

 

竹富に暮らす人たちが大切にしているという”うつぐみ”に反するから、それが島の人たちの共通した声のようです。

 

“うつぐみ”とはいったいどういう意味なのでしょう。

 

「島の信仰心で、こういったきれいなお宮を守り、島を守り、暮らしを守っているんですよね。

一生懸命こだわって、この景観を守っているわけですね。

でも、それがあるからこの島は美しいし、それを求めてみんな来るわけですよね。

 

それを一緒に守れない、会話ができない。

これは島に認められないということ。

そんな人はいらない。

 

島の人のそういうのはエゴでしょ、と言われたらエゴかもしれないけど、そのエゴのおかげで島は綺麗なんだ。

竹富島はそれで成り立っている。」

 

 

星のや竹富島は、なぜ島民に受け入れられたのか

 

竹富島には、およそ4年前に建設されたリゾートホテル『星のや竹富島』があります。

今回と同じ島外の企業が建設したものですが、沖縄大学の圓田浩二教授によると、建設の経緯に大きな違いがあると言います。

「星のやさんは、まあちょっと複雑な経緯があって…

外資に渡っていて所有者が転々としていた土地を、結局島民が借金を負う形になったんですけど。

それを星のやさんが引き受けるっていう形で土地を買ってですね、竹富島に子会社を設けて、島の人と共有するみたいな形で作ったのが、星のリゾートの竹富島ですね。」

 

古くからの文化が残る竹富島。

星のやは、島民と話し合いの上”文化を大事にするリゾート”を建設したといいます。

(島民)「星のやさんは、こういう計画でこういうふうにするというのを、全部島民を何度も集めて、図案が出来た時も全部公表してやったんですね。

だから、90%の島民が賛成で星のやさんを作ったんです。」

 

星のやは、開業までに3年の年月をかけ、その間に島民には8回もの住民説明会を開催したといいます。

 

島民たちは、

「星のやはひざを突き合わせて、何度も話し合いの場を持ってくれた。」

「星のやの社長の人となりは、島民はみんな知っている。」と話しています。

 

 

島民が反対する理由は何か

島民が反対する5つの理由

理由① 島民の合意を得ない開発(公民館定期総会で、253人中200人が反対。建設に関する説明も不十分)

理由② 命をつなぐ水を守りたい(竹富島には1日当たりの給水制限があり、生活用水が枯渇するおそれ)

理由③ 排水による環境破壊(ホテルの排水が悪影響を及ぼす可能性があるにもかかわらず事前調査が行われていない)

理由④ 周辺の生態系を守りたい(宿泊客の大幅な増加と光害はコンドイビーチ周辺の生態系に影響する)

理由⑤ 島民の暮らしを守りたい(島の祭祀など伝統文化に大きな変化が生じ、維持が困難になる)

 

業者の言い分

それに対して業者側の言い分は、

  • 竹富の景観と生活に溶け込む設計を心掛け、自然との共存を重視。
  • 過去2回の説明会では、住民から計画に好意的な声もあった。
  • ビーチから100ⅿ以上離れており、環境への影響の主張は科学的根拠に乏しい。

ということです。

 

 

まとめ

 

コンドイビーチのリゾートホテル建設計画についてみてきましたが、どう感じましたか?

このまま両者の言い分が平行線をたどれば、いったいどうなってしまうのでしょう?

今後の動向が注目されます。